クワベナのお店があるブッシュカンテーンと呼ばれる市場に入ったとたん、懐かしい光景とおいしそうなケバブ(やきとり)の香りがしてきた。 「そうそうこの庶民ぽさがいいんだよなあ」と、さっそく ラスタカラー(赤、黄色、緑)が目印のクワベナの店を探した。市場の一番目の通路の一番端に変わらずにあったクワベナの店。 突然現れた私にクワベナはびっくり!! 「エイッ!!」 そして「ウエルカム」とがっしりと握手を交わた。 「みんながクワベナと連絡が取れなくなったって言っているけどどうしたの?」 「フン」とガーナ人独特の吐息をもらしてからクワベナは 話し始めた。 「去年は本当に最悪な年だった。5年かかって貯めたお金で車を買い、お店が終わってから夜の2時までタクシーを運転してお金を稼いだんだ。タクシービジネスは良かったよ。貯めたお金で今年こそ結婚しようと思った。ガーナじゃお金がなきゃ結婚できないからね。」 実はクワベナにはもう10年以上も付き合っている女性がいた。 「ある日、いつものように店に行ったら店にがっちり鍵がかかっていた。どうやらガンジャ(マリファナ)をこの店から買ったと誰かが警察に言ったらしい。自分は マリファナなんて吸わないし、売ったこともないのに。完全な妬みだよ。」 |