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シアバターとの出会い

女性たちの得意なものは・・・

 

  シアバターと出会ったのは、青年海外協力隊員として、ガーナ北部、ズオ村で活動していた時のこと。

  「村にもともとある資源はなんだろう。」 「村の人たちが得意なことはなんだろう」

 ということで、村の女性達に聞いてみました。

 

       <絵を使った村での話し合い風景>

 

 「それぞれ得意なことはなに?」と聞くと、みんな口々に

 「シアバター作り」「シアバター作り」「シアバター作り」・・・ というのです。

 そこで初めて「シアバター」に出会ったのです。

 

 村を訪れると、女性達がシアナッツを乾かし、シアバターを練る光景をよく目にしました。

 これを機に、シアバター石けん作りの指導をはじめ、シアバターに関するプロジェクトに

 奔走するようになったのです。

 

<ズオ村で石けん作りの指導後 シアバター石けんの完成風景>

 

自信と誇りを取り戻すために

 

 その時の縁で、今でもズオ村と関わりを持ちながら、シアバターを直接仕入ることになり、

 村人と話し合いながら、お互いの文化を尊重しつつ、自然にも、人にも負荷をかけないビジネスを

 目指しています。

 

 「自分達にはこんなに豊かな資源があるんだ」

 「シアバターを作れるってすごい事なんだ」

 

 村の女性達がそんな風に感じて、自信を持ってもらえると嬉しいです。

 

           <村でのお別れ会風景>

 ズオ村ってどんなところ?
首都アクラからバスで12時間

 

 アフリカ工房のシアバターはガーナ北部ズオ村よりやってきます。

 首都アクラからバスで12時間の所にある北部主要都市タマレ。

 そこからさらに東へ1時間ほどいったところにある小さな村です。

 

 

ガーナについてはこちら

         ガーナ

             <雨季の村の様子>

ダゴンバ族の村人達

 

 ガーナにはたくさんの部族が存在します。

 その中のダゴンバ族に属する彼らは主にダバニ語で日常会話を

 行います。

 (ガーナの公用語は英語でも村ではほとんど通じません!)

 

 ちなみに「タマレ」はダバニ語で「シアの取れる土地」を意味し

 「ズオ」は「丘の上にある村」という意味があります。

                          

                          

<変な顔しておどける村の子供>

半年間雨が降らない乾燥した大地

 

 ガーナ北部はサバナ気候で雨季と乾季に分かれています。

 地図の真ん中辺りを北に抜けると急にサバナ気候に変わります。

 (乾季は10月~3月頃)

 

 サバナ気候では乾季になると半年間、雨も降らず気温も40度

 以上の日が続き、湿度は数パーセントまで落ちてしまいます。

 びたびたに濡れたジーパンも日陰で1時間干したらパリパリに!

 

 こんな厳しい環境だからこそ天然の保湿クリームとして

 シアバターは愛用されてきました。

 

 

 

<乾季の村の様子>

 

シアバター作りは女性達にお任せ!

たくましい女性たち

 

 ズオ村はおよそ300人からなる小さな村です。

 男達は農業に従事し、シアバター作りは主に女性達の仕事。

 

 ズオ村にはおよそ10の女性グループがあり、アフリカ工房の

 シアバターもその女性グループがつくっています。

 

 亭主関白が一般的なガーナ北部には珍しく、ズオ村の女性達は

 元気一杯!男達はちょっと尻にしかれ気味です。

<シアバター生産者>

 

     

 

 

  ダンスに興じる女性たち

 

村の女性達にとってダンスは楽しみの一つ。男性はひたすら太鼓をたたき続ける中、お尻とお尻をコツンコツン。

村中に響き渡る歌声と軽快な太鼓のリズムにつられ次から次へと人が集まってきました。

 

    動画で見るダンスはこちら

      (別ウィンドが開きます)

     

農民サリフ

村には欠かせない存在「サリフ」

 

 村の農民サリフは、アフリカ工房そしてズオ村にとって欠かせない

 存在です。

 中学までしか出ていないけど、努力家の彼。

 村の大人には珍しく英語が話せ、しかも計算が得意。

 

アフリカ工房の通訳として

 

 私たちが村に行った時も、重要な話は全部サリフが通訳してくれ

 ます。

 

 村の文化や習慣もしっかり踏まえながら訳してくれるから、

 村との軋轢も無くスムーズに話を進めることができています。

 

 村で石けんを作るときも彼の正確な計算力が力を発揮します。

 

村の調整役として

 

 そしてなんといっても貴重な存在たらしめている理由は・・・

 女性達の調整役として忍耐強さがあること。

 

 他の男性たちは、「女たちは恐いから・・・」とお手上げ状態の中

 「村のためなら」と女性グループの調整役をかってでてくれています。

 

 信頼できる彼なくして、アフリカ工房のシアバターは語れません。 

                            

                           詳しくはアフリカ物語へ

  <サリフの家の中で>

村の最高齢 フィシャタお婆ちゃん物語
 

 

村の産婆フィシャタおばあちゃん

 

 フィシャタは村一番の長生き。

 なんといっても酋長より長く生きています。

 

 村の知恵者であり、女性リーダーとしてのフィシャタに村人はみな、

 一目置いています。

  

 そして、フィシャタは産婆さんでもありました。

 「村の子供達はすべて私が取り上げたんだよ」と誇らしげです。

 「生まれたばかりの赤ちゃんのへその緒には

  シアバターを塗るんだよ。」

  と教えてくれました。

 

フィシャタおばあちゃんの辛い過去

 

 今は子供や孫に囲まれて幸せに暮らす彼女ですが、

 辛い過去もありました。

 

 少女の頃、隣村の年おいた男の、3番目の妻として無理やり

 結婚させられたこと。

 暴力を振るわれ、毎日泣きながら暮らしていたといいます。

 

 そんな中でも耐え忍び、子供達を育てあげ、旦那が亡くなった後、

 この生まれ故郷のズオ村に戻ってきたとのことです。

 

 「自分の娘は好きな男性と結婚させたよ」と語る彼女の言葉に、

 少女の頃の彼女の心の傷にほんの少し触れたように感じました。

 

 「子供達には、ちゃんと学校に行ってほしい。」といいます。

 自分も時代が違っていたら学校に行きたかったというのです。

 

たくましいアフリカの老女

 

 好奇心旺盛なフィシャタおばあちゃん。

 帰り際に聞かれました。

 

 「お前さん、日本まではどうやって帰るんだい。車かい。」

 

 「いいえ、飛行機よ。」

 

 きょとんとした顔のフィシャタ。

 けれども、その深く刻まれた顔のしわには、飛行機というものを

 見たことがなくても、アフリカの田舎の村で立派に生き抜いてきた

 一人の老女の姿がありました。 

<フィシャタ>

 

 

 

<糸紡ぎをするフィシャタ>

 

 

<手紡ぎの糸>

 

<眞澄とフィシャタおばあちゃん>

             ※右手に持った黒い物は「チボ」と呼ばれるシアバター石けんです

                                                                

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